ムースコール

2009年7月17日金曜日

上院議会委員会のタイムテーブル、大幅に遅れる

7月15日、上院の予算委員会公聴会において、米連邦議会予算事務局(CBO)ディレクター、ダグラス・エレメンドルフ博士は、これまで言及しなかった新しいことには特に触れなかった。それでも同氏は、ウォールストリート・ジャーナル紙のトップページをはじめとする、多くのメディアのヘッドラインを飾った。予算委員会委員長のケント・コンラッド上院議員の質問に答えて同博士は、「これまで報道されているような法案からは、連邦政府のヘルスケア支出の(上昇)曲線を大幅に減額するのに必要な基本的な変革は見えてこない」と述べた。これは前回のブログでも触れた。
ヘッドラインに現れたエレメンドルフ博士の発言は、主として議会内の、また民主党議員にすらも現れている、ヘルスケア改革の行方に関する途方もない緊張関係を反映したものだ。オバマ大統領は今週、議会の代表者らに対し、ヘルスケア改革法案の作成を前進させるよう強く促し始めた。上院財政委員会のマックス・バウカス委員長は依然として両党からの支持を取り付けようと模索しているが、今までのところ膠着状態となっている。オバマ大統領からの圧力により、バウカス上院議員は再度、今週には同委員会の法案を発表すると述べた。しかし同委員会からの法案は提出されず、来週に提出するとの約束と共に、今週もまた終ろうとしている。もしバウカス氏が今後の交渉により、同委員会の共和党リーダー、チャック・グラスリー議員の支援を取り付けた妥協案を作成することができるならば、待つだけの価値はあるだろう。しかし時間の経過につれ、議論は深まるばかりで、8月の休会以前に法案を通過するチャンスは消えていくように見える。

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